アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダは、インド発祥の5000年以上もの歴史がある伝統医学であり、予防医学です。
「中国医学」「ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)」「アーユルヴェーダ(インド医学)」
この3つのことを「世界三大伝統医学」と言います。
「アーユルヴェーダ」とは、寿命、生気、生命を意味するサンスクリット語の「アーユス」と、知識、学を意味する「ヴェーダ」の複合語です。
5つの祖大元素である、『地・水・火・風・空 』から成り立つ、
ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(土)のトリ・ドーシャのバランスがよく取れていること、
また、消化力、老廃物の排泄が順調なことが私たちの体が良い状態であることをもって、健康体と考えます。
この、3つのドーシャが乱れることによって、病気になると考えられています。
アーユルヴェーダでいう病気の位置つけ
アーユルヴェーダでいう、病気の位置つけはとっても厳しいです。
病気というと、私たちは明らかにココロやカラダに症状が現れていて、手術が必要だったり、入院が必要だったりした
状態を「病気の状態」と思っていると思いますが、
アーユルヴェーダでは、以下のように考えています。
健康 → 蓄積 → 憎悪 → 播種 → 局在化 → 発症 → 慢性化
右に行くほど病気が悪化しているという考え方です。
ドーシャがバランスを崩すということは、病気の悪化を招くということになり、
ドーシャは、一定の部位に『蓄積』していきます。
そこで、増悪して局所的な症状を発生するようになります。
そこから、さらに進展すると、全身に『播種(散らばること)』し、全身に異常が出てきます。
そうなると、体の弱い部位に溜まってしまい『局在化』するようになります。
その後、症状が明らかとなって最終的には『慢性化』するというのが明らかな病気になるまでの流れです。
アーユルヴェーダ的に見て行くと、慢性患者がいかに長い時間をかけて作られるかということわかりますよね。
近年では、現代医学の研究からもガンが数十年かけて発症することが分かってきました。
アーユルヴェーダは、医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療や予防だけではありません。
そもそも、病気になってしまってからでは私たちは「精神」的にも「肉体」的にも相当なダメージを受けます。
治療費だってかかるし、その間に仕事もできなくなる。病気の種類によっては、最悪の場合、命がなくなることだって。
でも、そうなる前に「予防」することができていたら、こんな辛い思いをしなくてすむ。
アーユルヴェーダは、健康である状態を維持し、美容要素も含む増進や若返り、さらには幸福な人生を追求していきます。
治療の目的は、『基本的なドーシャのバランスを整えること』
自分自身に気がつくこと、自己発見を日課にして行くことが、現代の私の生活において必要とされていることなのではないでしょうか。