産後の不調をアーユルヴェーダマッサージでお助け
先日、私の大学時代のお友達からこのようなメールが届きました。
彼女は、現在20代で2児のママさん。
3ヶ月前に2人目をご出産したとのことでした。
1人目の女の子の時は、特に体の不調を見受けられず子育てに励むことができていたので、
今回の産後も特に心配をしていなかったそうです。
しかし、この頃体に不調が現れるようになり、私のところに相談に来られました。
「なんだか、最近すごく体調が悪いし崩しやすい…脚のむくみが気になるし、今まではなかったのに
お腹にお肉がつくようになった。しかも、この間は全身蕁麻疹が突然現れて、食事を取っても体が拒否反応。
体がアレルギーの炎症反応を起こしていたんだけど、病院でのアレルギー検査では特に食品の分野では問題がなかった。
結局何が原因で全身蕁麻疹が出たのかも分からないまま。次第にはアナフィラキシー症状まで。」
まずはアーユルヴェーダドーシャの診断
おそらく、彼女の見た目や現在の不調の症状などから、アーユルヴェーダでいうドーシャ(体質)は、
「ヴァータだろうな」
と思っていましたが、念のため様々な項目からドーシャ診断シートをチェックし、自分のドーシャを診断してもらいました。
診断結果は、やはり「ヴァータドーシャ」であり、ヴァータドーシャが乱れることから現れる不調の症状がぴったりとマッチしていました。
もともと、ヴァータの体質であることから、ヴァータがアンバランスになると不調が現れるのですが、
産後は、特に「ヴァータドーシャ」がとても乱れやすくなります。
故に、より一層にヴァータドーシャを整えることがとっても大切になります。
ドーシャとは?ヴァータって?についてはこちらの記事をご参照ください。
出産後は、ヴァータドーシャが高まり産後もヴァータの高まりはすぐに元に戻りません。
産後うつや産後ブルーと呼ばれる状態も、アーユルヴェーダではヴァータドーシャが高いからだと考えます。
ヴァータが高まり、乱れている時は心身ともに非常に不安定になっています。
出産で使った、たくさんのエネルギー。出産は、いわば浄化・デトックスです。
浄化後の体は大変敏感なため、その後のケアを行わないと様々なトラブルを起こしてしまいます。
産後に高まったヴァータをそのままにしておくと、便秘、肩こり、肌の乾燥、体型が戻りにくい、皮膚の炎症、
とにかく疲れやすく起き上がれない、精神的には不安定になり、少しの事で悲しくなったり落ち込んでしまったり
などの症状が増えます。
産後ケアはご褒美や贅沢なことではなく当たり前のこと
アーユルヴェーダのオイルマッサージによって、ヴァータドーシャを正常な状態に戻すことを促します。
子宮の収縮がすみやかに行われ、活力や気力も戻ってきます。
インドでは、産後の女性は1ヶ月間ほど毎日オイルマッサージのトリートメントに行くと言われています。
アーユルヴェーダのオイルマッサージ「アヴィヤンガ」は、ヴァータドーシャのバランスを整えます。
ヴァータの体質の人ほど、アヴィヤンガを定期的に行うことをお勧めしています。
なぜかというと、ヴァータは元素でいうと「空・風」にあたり乾燥がしやすいため、
抗酸化作用が高いセサミオイル、アーユルヴェーダのハーブオイル、ギーなどでしっかりと油分を与えてあげることが大切。
私のお友達は、現在地方に住んでいること、お子さんを預けることが難しいことからサロンに来ることはなかなか大変。
なので、ご自宅でできるマッサージオイルを使ってセルフケアの方法をお教えしました。
出来ることなら、
朝晩オイルを体に塗布し、その後「15分〜20分間」体に浸透させるためにゆっくり寝たままでいてね。
と加えました。
自宅でアーユルヴェーダセルフマッサージのススメ
その後、お友達から嬉しい報告のメールが来ました。
「無事に注文したオイルが到着して早速使っています。オイルは薬草な感じの香り。
オイルを塗ってからは、お肌がとってもしっとりして、肌が守られているような感じ。とっても心地がいい。
肌がすべすべになって、保湿されてからだ一膜覆われているような感覚。気分もとても良くなる。
頑張って毎日続けてみます」
ハーブオイルを使用したオイルトリートメントは、セサミオイルベースの抗酸化作用によって、
◎ 老廃物・不要物をデトックス
◎ 体を酸化させにくい状態にする
◎ 代謝を高め免疫力や活力を高める
◎ 便秘の解消、脂肪の蓄積を防ぐ
◎ 精神的な安定、リラックスした状態
◎ ココロとカラダの浄化
◎ 皮膚の乾燥を防ぎモチモチの肌に
など様々な面で効果が期待できます。
アヴィヤンガは、癒し・リラックスの効果だけではなく、体の中をきちんと整えココロとカラダの働きを高めていきます。
産後のママが、産後のケアを行うことが決して「贅沢なこと」だと思って、罪悪感に陥ることがない。
そんな世の中になって欲しいと心から思います。
※当サロンで使っているアーユルヴェーダオイルマッサージが欲しいなどといったご相談は、お問い合わせページからご連絡を下さい。